雨でもOK レインVダンス/マーメイドS

[ 2008年6月20日 06:00 ]

昨年の秋華賞ではウオッカに先着したレインダンス。その実力を発揮できるか

 「キーマンの懐へ」では、マーメイドS(22日、阪神)でレインダンスに騎乗する武幸四郎騎手(29)を直撃した。

 ――レインダンスの前走(ヴィクトリアマイル11着)は前々走から12キロ減。ただ、その前々走が10キロ増の馬体でした。
 武幸 馬体的には前走くらいで問題ありません。体重の増減は気にしなくていいタイプだと思います。
 ――その前走ですが、大外枠ながらすんなり先行。最後に失速しましたが、ラスト1F地点ではまだ圏内。最終的にもベッラレイアとはわずか0秒2差。
 そうですね。坂を上ってぱったり止まったけど、4コーナーでは絶好の手応えだったし、ラスト1Fまでは「もしかしたら」という感じはありました。
 ――前々走(豪州T11着)は好発も道中掛かり気味でした。
 あのレースは1800メートルだったけど、次がマイルのG1と決まっていたので少し怒らせながら出していった。それで掛かり気味になったけど、われを忘れて掛かったわけではないので考えうる範囲でした。
 ――直線の入り口では内へササりました。
 そうですね。右回りがどうということではないのですが、時々ああいうことがあります。
 ――鳴尾記念(4走前、7着)の時も同じような場所で少しバランスを崩しました。手前(軸脚)を替えるのにスムーズさを欠くせいかと見えるのですが?
 手前を替える時はスーッという感じではなく、ゴンッていう感じなんです。基本的に前のさばきが柔らかくないのが影響しているのかと思います。
 ――そういう意味で週末の雨予報は気になる?
 ですね。でも、開幕週できれいな芝なので、グチャグチャの馬場にならなければ大丈夫かと思います。
 ――秋華賞(2着)ではウオッカに先着している実力の持ち主です。
 あの時はこの馬に乗るのが久しぶり(桜花賞6着以来)だったので「前と比べてすごく良くなっている」と思いました。それにしてもウオッカに先着し、ダイワスカーレットにも突き放されたわけではなかった。かなりの能力の持ち主なのは間違いないでしょう。
 ――その後、エリザベス女王杯は熱発で回避。
 はい。鳴尾記念も乗った感じは悪くなかったけど、熱発後のレースで目に見えない影響があったと思います。
 ――といっても古馬の牡馬相手に直線まで好手応えで勝ち馬(ハイアーゲーム)から0秒2差。悲観する内容ではありません。問題は今年になってから?
 今年初戦(中山牝馬S15着)は僕が乗っていない(蛯名騎乗)ので何とも言えませんけど、ここ2走に関しては、乗っていてどこが悪いとか気になるところはありません。牝馬同士で普通に力を出せれば重賞でも勝ち負けになる力はあるので、なんとか巻き返してほしいですね。(ターフライター 平松さとし)

続きを表示

2008年6月20日のニュース