「西の王座」小嶋敬二も連覇だ!

[ 2008年2月25日 06:00 ]

Vサインで笑顔を見せる「西の王者」小嶋敬二(右)と「東の王者」佐藤友和

 小嶋が脚力の違いを見せつけて競輪の西王座連覇を飾った。「ホッとした」。優勝した喜びよりも“勝って当然”のプレッシャーを乗り越えて安どの表情を見せる。

 東と違って西は小嶋に人気が集中していた。脚力、実績、レース内容…どれをとっても他の8人より上だった。「S級S班は僕1人だし、西では負けられない」。23日の予選2回戦では「自分の甘さ」で5着に敗れ、断然人気を裏切っている。さらに目の前でひと足先に佐藤が連覇を達成。「すごい緊張感」の中で大一番を迎えていた。
 それでも、レースではいつもの強い小嶋だった。「思い描いた展開の中の1つ」でレースは動いた。永井―浜口が先行すると、3番手が石丸と北津留で並走。小嶋は前団の動きを見極め、最終2角から豪快に発進、脚力の違いを見せつけた。「小嶋君が強すぎた」と2着の三宅もその強さに脱帽した。
 「友和にできた連覇が僕にできないはずがないと思ったのがよかったかな。昨年も東王座戦の優勝を踏み台に飛躍できた。今年もこの流れを大事にしたい」。昨年8月の左肩甲骨骨折以来となる優勝に笑顔を見せた。佐藤と並んだ表彰台では「僕と佐藤君をはじめ、選手は頑張りますから競輪の応援をよろしくお願いします」とファンにあいさつ。今年11月に39歳になる小嶋だが、まだまだ競輪界を先頭で引っ張っていく心意気だ。

 ≪西王座戦VTR≫北津留―西川―小嶋―小倉―香川―石丸―三宅―永井―浜口で周回。永井―浜口が打鐘で前へ。その後ろで北津留―西川と石丸―三宅が並走、小嶋―小倉―香川。永井がHで踏み込むと浜口はダッシュに遅れ、外を踏み上げた石丸が永井に続く。2角から小嶋が仕掛けると、石丸もBからまくる。3角で三宅が小嶋をブロックするが、嶋がまくり切ってV。三宅2着、小倉3着。

 ◆小嶋 敬二(こじま・けいじ)1969年(昭44)11月9日、石川県生まれの38歳。日大卒。94年8月プロデビュー。通算成績は1151戦463勝。通算取得賞金は9億9435万円。G1優勝は第54、58回高松宮記念杯(03、07年)、第14、16回寛仁親王牌(05、07年)。G2優勝はふるさとダービー松阪(02年)、第6、7回東西王座戦西決勝戦(07、08年)。1メートル75、89キロ。血液型A。
 
 ▼西王座戦決勝成績 2025メートル(5周=先頭固定)
 (1)小嶋敬二(石川)3分4秒5(上がり11秒9)
 (2)三宅伸(岡山)2身
 (3)小倉竜二(徳島)1/2輪
 (4)香川雄介(香川)1/8輪
 (5)西川親幸(熊本)1輪
 (6)浜口高彰(岐阜)1/2身
 (7)石丸寛之(岡山)1輪
 (8)北津留翼(福岡)3/4身
 (9)永井清史(岐阜)4身
 ▽枠連複 (3)―(5)810
 ▽枠連単 (5)―(3)1370
 ▽車連複 (3)―(7)1680
 ▽車連単 (7)―(3)1850
 ▽3連複 (3)―(5)―(7)1320
 ▽3連単 (7)―(3)―(5)7120
 ▽ワイド (3)―(7)440 (5)―(7)200 (3)―(5)670

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2008年2月25日のニュース