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日産EV「アリア」発売へ 再建へ20年ぶりロゴ刷新

[ 2020年7月17日 14:28 ]

日産自動車の新型電気自動車「アリア」。ブランドロゴが刷新されている
Photo By 共同

 日産自動車は15日、新型電気自動車(EV)「アリア」を来年中頃に発売すると発表した。人気のスポーツタイプ多目的車(SUV)で、独自の運転支援機能など最新の技術を結集した。ブランドロゴも約20年ぶりに刷新。前会長カルロス・ゴーン被告時代の経営から決別し、新たな日産を象徴する存在となるか注目される。

 内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)はインターネットでの発表会で「快適さと運転の楽しさを併せ持つ、まさに自信作。世界のEV市場をもっと広げたい」と話した。

 高速道路で手放し走行ができる運転支援技術「プロパイロット2・0」に対応。車内から自宅の照明やエアコンのスイッチを操作できる通信機能も備える。1回の充電当たりの走行可能距離は最大約610キロ。国の補助金を差し引いた購入時の負担額は500万円程度からとなる見込み。

 北米などにも投入する計画で、EVで存在感を高める米テスラや欧州勢がライバルとなる。

 新ロゴは円の中に水平に「NISSAN」と社名が入る形は変わらないが、線が細く平面的でシンプルなデザインになった。従来のロゴはゴーン被告が社長だった2001年から使われていた。

 日産はゴーン事件後、日米市場での不振などが響き、20年3月期連結決算で6712億円の純損失を計上。今年5月に発表した中期経営計画で、来年末ごろまでに12車種の新型車を投入する方針を掲げており、日本市場向けではアリアが第1弾となる。

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