フォルクスワーゲン　夏に日本国内へＥＶ投入

　フォルクスワーゲン（ＶＷ）グループジャパン（愛知県豊橋市）のティル・シェア社長が１７日、東京都内で記者会見し、今夏に主力車「ゴルフ」の電気自動車（ＥＶ）を発売する方針を明らかにした。また年内に日本国内でディーゼル車の投入を目指す考えも示した。

　ゴルフのＥＶについてシェア社長は、将来を担うモデルになるとの認識を示した。国内では日産自動車やドイツ大手のＢＭＷが先行しており、競争の一角に割って入りたい考え。

　一方、ＶＷのディーゼル車を巡っては２０１５年、米国で排ガス規制逃れが発覚し、ブランドイメージが世界的に低下した。ただ燃費効率の良さなどからディーゼル車の需要は大きく、日本でも他の欧州メーカーなどが販売を伸ばしている。

　シェア社長は日本のディーゼル車市場について「さらに成長するだろう」と説明。不祥事後のユーザー対応を通し信頼回復が進み、日本でも同社のディーゼル車が受け入れられる状況になりつつあるとの認識を示した。