角田が初めてF1マシンで鈴鹿を走行「グッと来るものあった」「アドレナリンはいつも以上に出た」

[ 2022年10月7日 17:36 ]

F1第18戦日本GPフリー走行 ( 2022年10月7日    鈴鹿サーキット=1周5・807キロ )

FP2を終え、メディアのインタビューに答えるアルファタウリ・角田(撮影・岸 良祐)
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 3年ぶりに開催された日本GPでフリー走行が行われ、F1参戦2年目の角田裕毅(アルファタウリ)は1回目が19番手、2回目は14番手のタイムだった。日本人ドライバーの日本GP出場は14年の小林可夢偉(ケータハム・ルノー)以来8年ぶりだった。

 フリー走行後、取材に応じた角田の主なコメントは以下のとおり。

 ――日本のファンへ。

 「雨の中、FP1(フリー走行1回目)からたくさんの人がいて、最初にトラックに出た時はグッと来るものがありましたし、特別な週だったと思います。あとは自分らしく、攻めるときは攻めて、チームにフィードバックをできる限り多くして、明日からのレースに備えました」

 「本当にたくさんの応援が届いていた。毎コーナーで日本の国旗を見るたびにエネルギーをもらいましたし、オーバーエキサイトしすぎるんじゃないかと思ったんですけど、そこは何とか抑えて、いい一日で終われることができました。明日はドライ(コンディション)になると思うので、また新しい一日になると思う。今日一日、雨の中ありがとうございました。明日はQ3(予選3回目)を目指して頑張るので、応援よろしくお願いします」

 ――雨の鈴鹿。今日のフィーリングは。

 「雨でも鈴鹿は鈴鹿で、一番僕にとって面白いコースだと思いますし、アドレナリンが出る。いつ走っても飽きないコースだなと改めて感じました」

 ――難しさがあった。

 「練習走行はスイートスポットを見つけるタイミングが重要になってきて、雨がやんだあとに出ればタイムが出るし、次の周回に雨が降ればタイムは遅くなるので、そこまでタイムのことは気にしなかった。予選はみんな同じコンディションで走るので、それよりも自分の経験値を上げることに集中しました。明日はドライでまた新しい一日で、僕にとって初めてのドライコンディションとなるので、気を緩めずに今日みたいにビルドアップしていって、もちろん予選ではQ3を目指して頑張りたいと思います」

 ――FP3しかない状態で予選に臨まないといけない状態。何をやるかイメージできているか。

 「まだイメージできていないですけど、やれることをやるだけですね。正直難しくなると思うんですけど、ただポジティブで言うと、F4で走ったことがあるというのはある。どうなるか分からないけど、気合で頑張ります」

 ――一日ずっと安定した精神状態で走れたか。

 「そうですね。結構安定した状態で走れました。でもやっぱり、いざヘルメットを脱いでグランドスタンドのお客さんに向かったりすると興奮するものがありましたし、ワクワクする。アドレナリンはいつも以上に出ましたね」

 ――本番はドライで。 
 「もちろんドライで走りたかったですけど、天候は変えられないので。雨に集中できてよかったと思います」

 ――FP1では2番目にコースへ飛び出した。

 「僕は他のドライバーよりF1の経験値が少ないので、多少雨が降っていても、タイムとかを意識せずに経験値を上げるために行った。僕としては早めに出たかったというのはありました。それこそお客さんも待っていただろうし、強い雨だったので、できるだけ人(マシン)がいない方が見やすいと思った」

 ――すぐに帰ってきた1周は特別だったか。

 「そうですね。F1デビューするのと同じような感覚で、新鮮な気持ちで行って、それこそターン2で4年前に(自分が)座っていたところを実際に目の前にしている状態だったんですけど、雨の中でもまさかこんなにお客さんがいるとは思ってなくて、ビックリしましたし、凄くありがたいと思いました」

 ――ホッとしたか。

 「まだホッとしていない。ホッとするのは予選のあとかレースが終わったあとか。いつもどおり気を緩めずに、まだこれからたくさんエンジニアと話すことがあるので、そこは集中していきたい」

 ――初めてF1で鈴鹿を走った。違いは。

 「1周目のアタックから僕の鈴鹿での自己ベストだった。しかも雨のコンディションで20秒ぐらい早く、やっぱり全然違いました。速度が上がれば上がるほど、F1で鈴鹿を走るの全然別次元でしたし、F4とはもちろん全然違いました」 

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