スズキの軽トラ「キャリイ」14年ぶり全面改良
スズキは29日、軽トラック「キャリイ」を14年ぶりに全面改良し、9月20日に発売すると発表した。車内空間を広げて快適性を増したほか、車体の軽量化などで燃費性能も向上させた。業界首位のダイハツ工業を追い上げたい考えだ。価格は66万5700円から。年間販売目標は5万5000台。
前面ガラスを前にせり出すなどして運転席スペースを広くし、燃費もガソリン1リットル当たりの走行距離を従来モデルの16・4キロから18・6キロに向上させた。積み降ろしをしやすいように荷台の高さを下げた。
東京都内で記者会見したスズキの鈴木修会長兼社長は「軽トラックの販売台数は以前と比べて減ったが、日本にとって必要な車だ」と述べた。
スズキの調べでは、軽トラック利用者の5割強は農林水産業の従事者が占めている。2012年度の国内販売台数は約18万4000台だった。ダイハツが6万2962台、スズキが6万1564台を販売し、両社で全体の7割近くを占めた。
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