日産自動車、ゴーン社長の報酬は9億8800万円

[ 2013年6月25日 11:54 ]

 日産自動車は25日、横浜市内で株主総会を開き、カルロス・ゴーン社長の2013年3月期の役員報酬が9億8800万円だったと明らかにした。前期から100万円増えた。上場企業役員としては2年ぶりに最高額となる公算が大きい。

 同日までに公表されたトヨタ自動車の豊田章男社長の報酬総額は1億8400万円、ホンダの伊東孝紳社長は1億4500万円で、国内自動車メーカー経営トップの中でゴーン氏の報酬水準は群を抜いている。

 ゴーン氏は株主総会で「競争力を維持するため、最高の人材を採用しなければならない」と説明。日産と規模が近い海外メーカーのトップの平均報酬額は1534万ドル(約15億円)だ、などとするコンサルティング会社の調査結果を示した。

 ゴーン氏の12年3月期の報酬は9億8700万円。カシオ計算機の会長などを務め12年5月に死去した樫尾俊雄氏の13億3300万円に次いで2位だった。ただ樫尾氏の報酬は大半が退職慰労金だった。

 ゴーン氏の報酬は、10年3月期に8億9100万円、11年3月期は9億8200万円で、いずれも上場企業役員の中でトップだった。

 上場企業は10年3月期以降、1億円を超える役員報酬の開示が義務づけられている。

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2013年6月25日のニュース