フェテル最年少総合連覇!アロンソ超え24歳98日
F1日本GP決勝
(10月9日 三重・鈴鹿サーキット)
鈴鹿で3戦連続のポール・ツー・ウインは決められなかった。自分の前には2台のマシンがいたが、フィニッシュを迎えるとフェテルは何度も「やったぜ」と絶叫。24歳98日で総合2連覇。06年にアロンソが25歳86日で記録した最年少の2年連続王者記録も抜いた。鈴鹿では03年のM・シューマッハ以来8年ぶり11回目の総合王者が決定。「僕が好きな鈴鹿で王者を決められてファンタスティックだ」と喜んだ。
昨季は圧倒的な速さを誇りながらミスで取りこぼしが多く、最終戦で逆転王者を決めた。今季は15戦9勝、2位4度、3位1度。表彰台を逃した1戦も4位とライバルを圧倒した。完璧なシーズンを支えたのは、速さに加えてリタイアなしという抜群の安定感。「昨年は速いクルマを造ってくれたチームにミスで迷惑を掛けた。今年は落ち着いて走れた」。タイトル争いの重圧から追突や接触を繰り返し、順位を落とした昨季のもろさはみじんも見られなかった。
今年は史上最多タイの世界王者5人がシーズンに臨んだ。それでもフェテルは並み居る強豪を抑えた。「ライバルを打ち負かして勝ちたいのは当然。次の王者争いはもう始まっている」。早くも気持ちを切り替えた若き王者は成長する余地は十分にある。フェテル時代がいよいよ到来した。
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