可夢偉ショック!8位入賞のはずが…車体違反で失格

[ 2011年3月28日 06:00 ]

オーストラリアGPの決勝スタート前、腕に喪章を巻いてもらう小林可夢偉(左)

F1オーストラリアGP決勝

(3月27日 アルバートパーク・サーキット)
 フル参戦2年目の小林可夢偉(24=ザウバー・フェラーリ)は8位でゴールしたものの、レース後の検査で車体に規定違反があったとして失格となった。7位でゴールした同僚のセルヒオ・ペレス(21)も失格処分。ザウバーは罰則を不服として抗議する意向を示した。昨季総合王者のセバスチャン・フェテル(23=レッドブル・ルノー)がポール・ツー・ウインで通算11勝目を飾った。(メルボルン・柴田久仁夫通信員)

 8位でゴールした小林だったが、入賞の歓喜はすぐさま失意に変わった。小林の同僚で新人のペレスも7位でゴールし、チームは開幕戦をダブル入賞で10ポイントを獲得し最高の形でレースを終えたはずだった。

 小林は「初戦でポイントを取れてよかった。震災で大変な中、レースを観戦してくれている人も多い。いい形でシーズンをスタートできた」と一度は喜んだ。しかし、レース終了後、レース審査員がザウバーのリアウイングが規定違反にあたるとして、ザウバーの2台をレース結果から除外すると発表。小林は失格処分となった。

 小林は「僕にできるのはコース上でいい走りを見せることだけです」と左腕に喪章を巻いてレースに臨んだ。スタート前に変速機が故障する不運にも見舞われた。それでも9番手を走行中の23周目に目の前を走っていたロズベルグとバリチェロの接触事故を回避するなど粘り強い走りを見せていただけに悔しい結末となった。

 小林はザウバーのエースとしてマシンの開発にも取り組み「この冬にやってきたことが間違ってなかった。それが特にうれしい」と話していただけに、ショックは大きかった。

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