広州自動車ショー出展企業数、東京の6倍に

[ 2009年11月19日 06:00 ]

 広州モーターショーが23日、中国広東省広州市で開幕する。景気後退のあおりを受け、東京やドイツ・フランクフルトなど先進国の展示会が低迷する中、出展企業数は今年の東京モーターショーの6倍超の約670社に上る見込みで、活況を呈することになりそうだ。

 中国の1~10月の国内新車販売台数は1千万台を突破した。小型車減税など政府の振興策を追い風に通年でも米国を抜き、初めて世界一となる見通し。広州モーターショーが消費者の購入意欲をさらに刺激すれば、17日の米中首脳会談で中国側が約束した内需拡大にも寄与しそうだ。
 10~11月に千葉市で開かれた東京モーターショーでは、米ゼネラル・モーターズ(GM)やドイツのフォルクスワーゲン(VW)、メルセデス・ベンツ、BMWなどが金融危機による業績悪化を理由に参加を見送ったが、広州には軒並み出展を予定。日系主要各社もほぼ全社が参加する。
 金融危機をいち早く克服した中国市場は新車販売の「主戦場」で、各社はシェア拡大に躍起。GMの場合、7~9月の中国での新車販売は47万8千台と、4~6月期(45万1千台)より約6%、1~3月期(36万4千台)比では約31%伸び、経営再建を後押しする効果ももたらしている。
 広州モーターショーは今年が7回目。中国では北京や上海の展示会より格下とされるが、規模は年々拡大。今年は100社余りだった東京モーターショーを大きく上回り、欧州最大のフランクフルト(約750社)に迫る勢いだ。
 23日の報道陣へのお披露目を皮切りに、26日から一般公開が始まり、30日まで開催される。

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2009年11月19日のニュース