神話揺らぐ?トヨタの“安全な車”ゼロに反論

[ 2009年11月19日 09:12 ]

 米自動車保険業界団体の高速道路安全保険協会は18日、安全性に優れた2010年モデルの乗用車など27車種を発表、09年モデルで11車種だったトヨタ自動車が1車種も選出されなかった。安全性や品質の高さを売りに、米市場で販売を伸ばしてきた「トヨタ神話」が揺らぎかねない結果となった。

 今回の調査は、横転事故などを念頭に屋根の強度基準を厳格化。その結果、09年は94車種だった「安全な車」が、27車種に激減した。
 同協会は「世界最大の自動車メーカー(トヨタ)から1車種も選ばれなかった」と指摘したが、トヨタは「協会が屋根の強度を調べたのはトヨタの38車種中3車種だけ。発表は極端で紛らわしい」とのコメントを出した。
 「安全な車」は米フォード・モーターが6車種で最多。富士重工業とドイツのフォルクスワーゲン(VW)が5車種ずつで2位だった。経営破綻した米メーカーではクライスラーが4車種、ゼネラル・モーターズ(GM)は2車種だった。
 トヨタ車のフロアマットにアクセルペダルが引っかかって暴走する恐れがある問題の影響で、米国ではトヨタへの風当たりが強まっている。(共同)

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2009年11月19日のニュース