【ボクシング】アマ102勝の李健太 2度防衛中の藤田炎村に判定勝ちし新王者 「絶対的な王者に」
プロボクシング日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦 李健太《判定》藤田炎村 ( 2024年4月9日 東京・後楽園ホール )
プロボクシング日本スーパーライト級1位・李健太(28=帝拳)が同級王者の藤田炎村(29=三迫)を3―0の判定で下し新王者に輝いた。
2度防衛中の王者を圧倒した。1回から猛然とプレスをかけてくる藤田に対し、李は1メートル80の長身を生かした右ジャブで対応。4連続KO勝利中の強打の相手を手数とフットワークで圧倒し「こうやってできることを見せられた。めちゃくちゃうれしい」と汗を拭った。
大阪朝鮮高では日本記録となる62連勝をマークするなどアマ通算102勝。日大時代は接近戦を得意とする“けんかボクシング”でを武器にしていたことを振り返りながら、プロの舞台で戦うために、担当の大和トレーナーが“アウトボクシング”を体にしみこませた。「前に来ることは分かっていたので距離をつぶす練習をしていた」とアウトボクシングで王者を圧倒した李。大和トレーナーは「練習の2割くらいしかできなかった」と悔しそうな表情を浮かべながら「相手のいい部分は消せる。まだまだだが、いい試合ができたと思う」と黒のベルトを手に李は満面の笑みを浮かべた。
19年2月のデビューから8戦7勝と無敗をキープ。「自分が見て格好良いと思えるボクシングをして、絶対的な王者になりたい。防衛はもちろん、強くなってまた後楽園に戻ってきたい」とさらなる成長を誓った。
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