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日本フライ級王者・飯村樹輝弥 打ち合い制して9回TKO勝ち 8月誕生予定の第1子にささげるV2

[ 2024年4月6日 22:18 ]

プロボクシング日本フライ級タイトルマッチ10回戦   飯村樹輝弥(角海老宝石)《TKO9回1分28秒》井上夕雅(真正) ( 2024年4月6日    東京・後楽園ホール )

2度目の防衛を果たした飯村
Photo By スポニチ

 プロボクシング日本フライ級王者・飯村樹輝弥(26=角海老宝石)が同級1位・井上夕雅(24=真正)に9回1分28秒のTKO勝利し2度目の防衛を成功させた。「どんな形でも倒して勝ちたいと思っていた。ひとまずKOで勝ててよかった」と大粒の汗を拭った。

 壮絶な打ち合いを制した。初回から前に出る井上と強打を打ち合う展開に。それでも「パニックにはならなかった」と2回には相手の動きを見極め左フックのカウンターでダウンを演出。「気持ちが強くて、自分より多くタイトルマッチを経験している選手。攻めてくることは分かっていた」と強振する相手の猛攻をしのぎながら9回には左ボディーから右ストレートを打ち込み、ふらふらと倒れた井上を見てレフェリーが試合を終わらせた。「課題はああいった選手への見栄え。また強くなるためにも課題を改善したい」と気を引き締めた。

 妻・真成美さんとの間には今年8月ごろ、第1子が誕生予定。「子供が産まれる実感は湧いていないが、試合が近づくにつれて気持ちも上がった。いいモチベーションになった」と新たな命に感謝。飯村のバンデージを巻くなど、試合前のサポートをした元ボクサーの真成美さんも「樹輝弥の良さが一番でた試合。いい勝利だった」と喜んだ。

 同階級にはWBA世界王者ユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)が日本人世界王者として君臨。「同階級の日本人に世界のベルトがあると思うとモチベーションになる。キャリアや技術面はまだまだかもしれないが、目指すステップは世界。飯村狙えるな、と周り思ってもらえるように精進したい」と世界を見据え、さらなる高みを目指す覚悟を口にした。

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