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井上尚弥 世界戴冠10年の4月6日に決意 残り1カ月ネリとの東京D決戦へ「満員にしたい」

[ 2024年4月6日 05:00 ]

5月6日のネリ戦まで1カ月となり意気込む井上尚(左)。右は大橋会長(大橋ジム提供)
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 【プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦 井上尚弥《12回戦》ルイス・ネリ 2024年5月6日 東京ドーム】

 プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)がきょう6日で初の世界王座獲得から丸10年を迎えた。ジムを通じて「4月6日は僕にとっての誕生日のようなもの。言われて10年なんだと気づきましたが、10年なんだ、という感慨はありますよ」としみじみと語った。

 14年4月にWBC世界ライトフライ級王者エルナンデス(メキシコ)に6回TKO勝ちし、当時日本人男子最速となる6戦目での世界王座獲得に成功。昨年12月にはタパレス(フィリピン)に10回KO勝ちし、バンタム、スーパーバンタム級で史上2人目の2階級4団体統一を達成。「やるべきことを突っ走ってきたら10年経過しました。この10年間、特にプレッシャーも感じることもなかった。試合前ごとに感じるプレッシャーはあるけれど、チャンピオンであるべきプレッシャーというのは特になかった。追いかけられているような感じもなかった。強くありたいという気持ちがでかいのかなと思う」と振り返った。

 また、WBCスーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)戦まではちょうど1カ月。「今は凄く良い仕上がり。ネリ選手が相手、東京ドームでやれること、それが自分の中でプラスに働いている」と相乗効果を口にする。チケットの売れ行きに関しても「順調みたいですね。やるんだったら満員にしたいですよね。リングが少し遠くて見えなくても、雰囲気とかすごいものがあると思うので」と5万超の観衆が見込まれる一戦で観客を沸かせる勝利を目指す。

 WBA世界同級11位で左構えのケビン・ゴンサレス(メキシコ)らとスパーリングで調整を続けている井上は「追い込みながら一つ一つ確認しながら、ズレをなくしていくことが必要になる。体重調整も必要で、いろいろなことが入り交じっていく時期だから、自分としてもすごく楽しい時期になる。そのような感覚で1カ月間過ごしていきたい」と90年2月のマイク・タイソン(米国)戦以来となる、同会場でのボクシング興行への決意を新たにしていた。

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