井上尚弥 5・6東京ドームVSネリが正式決定 ネリは“優等生発言”連発 山中氏にも謝罪
プロボクシングスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)が6日、都内のホテルで会見し、5月6日にWBC同級1位のルイス・ネリ(29=メキシコ)相手に初防衛戦を行うことを正式発表した。90年のタイソン―ダグラス戦以来、34年ぶり東京ドームでのボクシング興行が決定した。
この日、井上尚弥と初対面を果たしたネリ。かつて“悪童”と呼ばれたころの面影はなかった。会見で謝罪から始めたネリは「再び日本の地を踏むことができて大変うれしく思う。まずみなさまに申し訳なかったと謝りを入れたい、謝罪を申し上げます」と優等生発言を繰り返した。
ネリは17年8月、当時のWBCバンタム級王者の山中慎介にKO勝ちしたが、その際の検査で禁止薬物の陽性反応を示した。翌18年の再戦では体重超過により王座を剥奪。相次ぐトラブルで日本ボクシングコミッション(JBC)からは国内での無期限活動停止処分を受けていたが、先月26日にライセンス申請資格の回復を認めたことをJBCが発表した。
現在60キロであることを明かしたネリは、すでにWBCによる試合60日前の事前計量をクリアしているといい「今私は大変集中して練習している。2度みなさまを裏切ってしまったが、今回はきちんと節制している。グレートな試合を見せたいと思う」と淡々と話した。
また会見後にはかつて拳を交わした山中慎介氏と再会すると「私のせいであなたのキャリアを終わらせてしまい申し訳なく思っている」と謝罪。「いい試合を期待しています」と山中氏から言葉を贈られると笑顔を握手を交わしていた。
井上拓真(大橋)―石田匠(井岡)のWBA世界バンタム級タイトルマッチ、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)―桑原拓(大橋)のWBA世界フライ級タイトルマッチ、ジェイソン・マロニー(オーストラリア)―武居由樹(大橋)のWBO世界バンタム級タイトルマッチも同時開催となり、映像配信サービス「Amazon Prime Video」で4試合の世界戦独占ライブ配信される。
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