男子として初めて前日計量に臨んだ真道ゴー 腹筋バキバキ「必ず勝ってリングを下りる」
プロボクシング元WBC女子世界フライ級王者で、性別適合手術と戸籍変更を経て男子選手として活動を目指す真道ゴー(36=グリーンツダ)が9日、大阪市内で準公式試合(バンタム級3分×3ラウンド、エディオンアリーナ大阪)の前日計量に臨み、リミット53・5キロを100グラム下回る53・4キロでクリアした。対戦相手の現役男子プロ、戦績2勝2敗1分けの石橋克之(姫路木下)は53・3キロでクリアした。
真道が前日計量に臨んだのは、2016年6月に藤岡奈穂子に判定負けしたWBO女子世界バンタム級タイトルマッチ以来7年半ぶり。「やるべきことをやって体をつくってきました」。その言葉通り、腹筋をはじめ各部の筋肉が浮き上がった見事な仕上がり。いきいきとした表情で決意を述べた。
「今は気持ちが充実している。世間からいろいろな目で見られるかもしれないけど。そういうものをシャットアウトして、自分がどうやったら最高のパフォーマンスを、力を出し切れるのかを考えている。あす(10日)の試合をやりきりたい」
勝負へのこだわりを問われ「女子でやっていた頃から…。いや、子供の頃から負けず嫌いなので。やるからには勝ちたい。必ず勝ってリングを下りたい」と力強く語った。
一方の石橋も「全力でやらせてもらいたい」と奮闘を誓う。対戦オファーがあった当初は「正直、断わろうと思った」。その後に真道が闘う理由の一つは“リングに上がる姿を子供に見せたい”という思いだと知り、気持ちが変わった。「自分も3人の子供がいる。なるべく協力したい」。自身も、誇れる父親の姿を示す意気込み。
準公式試合は3分3ラウンド。レフェリー、ジャッジのオフィシャルはプロ公式戦と同じ体制で勝敗をつける。
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