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井上拓真「井上家には今1本もベルトがない」兄・尚弥より先に獲る!4・8WBAバンタム級王座決定戦

[ 2023年2月13日 16:51 ]

<LIVE BOXING 4会見>ポーズを取る井上拓真(撮影・篠原岳夫)
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 プロボクシング元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(27=大橋)が13日、都内で会見を行った。「Prime Video Presents Live Boxing 第4弾(4月8日、東京・有明アリーナ)」でWBA世界バンタム級王座決定戦に挑む。

 WBA世界バンタム級王座は前4団体統一王者で兄の井上尚弥(29=大橋)が返上したタイトル。「兄がやっとスーパーバンタム級に転級ということで、待ちに待った世界戦のチャンスがやってきた」と気持ちを高めた。WBC同級暫定王者として臨んだ19年11月のWBC正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス、引退)との団体内統一戦で敗れて以来、3年5カ月ぶりの世界王者返り咲きと自身初の正規王者を目指す。「今が一番世界を獲れる自信があります。必ず返り咲きたいと思います」と力強く宣言した。

 同級のベルトへの思いは強い。「兄が最初に手にしたベルトもWBAなので、これも何かの縁かな」。尚弥がベルトを一つも持っていない時に拓真が王座に就けば初めてのこととなる。「井上家には今1本もベルトがないので、しっかり獲ってまた兄弟で世界チャンピオンになりたい」と、まずは弟が先陣を切る。尚弥の転級後初戦は5月に予定されており「良いバトンをつなげたい」と話した。

 相手は同級3位のリボリオ・ソリス(40=ベネズエラ)。「40歳ということで、いろいろな経験をしてきたと(会見で流れたビデオメッセージで)おっしゃっていましたけど、自分もここ10年で負けも経験して強くなれた部分もある。もう自分もベテランの域なので、ここはしっかりベテラン対決を制して必ず世界チャンピオンになります」。ウバーリに負けてから「より一層ボクシングのことを真剣に考えるようになった」という27歳が、デビューから10年の経験を生かしていく。

 王座返り咲きの先に見据えるのは、兄と同じ4団体統一。尚弥からは「手放した4つを集められたら凄いな」と言われており「具体的な年数は気にしていないけど、最終的には一つ一つベルトを集めていきたい」と大きな夢を描いた。

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2023年2月13日のニュース