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KIDさんお別れの会 姉・美憂、仲間たちに感謝「さよならという気持ちじゃない」最期は家族が看取る

[ 2018年11月4日 14:10 ]

山本“KID”徳郁さんのお別れの会に参列した山本美憂
Photo By スポニチ

 9月18日に胃がんのため亡くなった格闘家の山本“KID”徳郁さん(享年41)のお別れの会が4日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。山本さんのライバルとして格闘技界で一時代を築いた魔裟斗(39)をはじめ、須藤元気(40)、武蔵(46)ら格闘技仲間を含めて、約1000人の関係者が参列し、故人との突然の別れを惜しんだ。

 報道陣の取材に応じた山本さんの姉・美憂(44)は「ありがとうという気持ちを込めた会だった。私はトレーニングの関係で拠点がグアムなので、なかなかできなかったんですけど、凄くいい会だなと。お見送りというか、さよならという気持ちじゃない。本当に、皆さんにありがとうという気持ち。感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔を浮かべた。

 山本さんについては「あのまんま、私もKIDも自由にやりたいことを貫いたという感じ。本当にKIDがいたから今の私があるので、凄く感謝しています」と感謝。「小さい頃からずっと一緒にいてくれて、弟だけど守ってくれて、最後は私のコーチでしたから弟の背中を見ていて、凄くいい思い出ばっかりです」としみじみ。「格闘技の舞台で花道とかで羨ましそう見ていたところを私のデビュー戦で一緒に2人で出てこられたのは凄い嬉しかった」と懐かしみ、「KIDのセコンドの試合で勝った試合がなかったから、それでちょっと悔しい」と悔しい思いも吐露。遺影には「こんなにいっぱい来てくれて、うれしいね!」と話しかけた。「向こうからは見えるけど、私達には見えないから。どんな反応しているのかなって」と思いを馳せ、「ノリがリングに立てない分、私が立ちます」「いつも一緒。これからどんどん上り詰めていくところを一緒に駆け抜けていきたい。まだ選手なので頑張ります」と涙を見せながらも前を向いた。

 最期は家族で看取った。「本当に最後の最後まで強かった。痛いとか本当に言わずに、自分がつらいのに、見つけたキックの動画を送ってきたりとか、最後の最後まで涙も見せずに。私は泣いたところ見てないですけど、私が勝った時は泣いたらしいです」と告白。「私とは最後まで練習のことばっかりしゃべっていた。美優はまだキックができてないからちゃんとやれよって。私に関しては、勝たせたいという気持ちがいっぱいだったから」とコーチを顔を見せていたという山本さん。「本当に辛いことは言わなかったですね。最後まで病院で兄弟ゲンカとかしてましたから。最後まで怒られてました」と感慨深げに話した。

 大みそかに行われるRIZINへの出場については「出る確率が高いので、楽しみにしていてください。KIDみたいにスカッと勝てるように頑張ります」と笑った。

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