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尚弥、日の丸カラーで∨だ!WBSSへ日本代表としての自覚

[ 2018年9月29日 05:30 ]

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズバンタム級トーナメント1回戦&WBA世界バンタム級タイトルマッ   (王者)井上尚弥《12回戦》(同級4位)フアンカルロス・パヤノ ( 2018年10月7日    横浜アリーナ )

<井上尚弥練習>スパーリングを行う井上尚弥(撮影・島崎忠彦)
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 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥が、“日本代表”としてワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)優勝を狙う。WBA王座の初防衛戦を兼ねたパヤノとの1回戦へ向けた公開練習を28日に横浜市内で行い、赤地に白いラインのリングシューズで登場。トランクスやTシャツも「日の丸」の赤と白で統一し、階級最強を決める高額賞金トーナメントに臨む。

 最近は黒や白が多かった井上の試合用シューズが鮮やかな赤に変わった。公開練習で身に着けたTシャツは赤地に白の文字入り。試合ではくトランクスも左半分と右半分が「紅白」に分かれたデザインという。井上は色について「気分で」と話すが、関係者は「日の丸を意識しました」と明かした。WBSSでは規定でトランクスに従来のスポンサー名を入れられないが、シンプルな赤白は「日本代表」をより強調するものとなりそうだ。

 世界王者4人を含む8人が階級最強を争うWBSSは“ボクシング界のW杯”。日本の“顔”として参戦する井上のモチベーションは高く「この大会はチャレンジャーという気持ちが強い。防衛戦という気持ちはない」と言い切った。前週で打ち上げたスパーリングは約120ラウンド。「1ラウンドずつ結構追い込んで、練習の質が上がった。限界は少しずつでも破っていかないと」と高い集中力で取り組んだ。体重はリミットの53・5キロまで1・5キロ。いつもより仕上がりも早い。

 サウスポーとの対戦は2階級制覇した14年12月のナルバエス(アルゼンチン)戦以来4年ぶり。だがこの日、軽めに打つマススパーでサウスポーのアマ選手を攻防とも高いスキルで圧倒したように、左構えも苦にはしていない。むしろ「前の手(井上の左、相手の右)がぶつかるので、その分(相手の)手数が減る。左の方がやりやすい」という。頭をぶつけてくるパヤノのラフな攻撃も想定済みで「鍵は距離感。自分が戦わなきゃいけない距離で戦えれば、問題なくクリアできると思う」と自信をみなぎらせた。

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