×

岡田博喜が帰国 米デビュー戦白星も「イレギュラー」の連続と明かす

[ 2018年9月18日 15:51 ]

米デビュー戦を終えて帰国した岡田博喜(撮影・中出 健太郎)
Photo By スポニチ

 ボクシングの米プロモート大手トップランク社と契約し、米デビュー戦を白星で飾ったWBO世界スーパーライト級3位・岡田博喜(28=角海老宝石)が18日、羽田空港着の航空機で帰国した。14日(日本時間15日)に米カリフォルニア州フレズノで行われたノンタイトル10回戦でクリスチャン・ラファエル・コリア(36=アルゼンチン)に2―1で判定勝ち。最終10回の残り30秒過ぎにカウンターを食ってダウンしたものの、「勝つという最低ラインはクリアできた」と振り返った。

 初の海外での試合とあって、周囲も含め「イレギュラー」の連続だったという。計量前日は夕方に練習を予定していたところ、30分前にメディカルチェックの連絡が入って動けず、仕方なくランニングマシンで汗を流した。計量はクリアして角海老宝石ジム・鈴木真吾会長お手製のおじやで栄養補給したものの、補助食の持ち込みを忘れるなど食事面で自由がきかず、リカバリーが思い通りにいかなかった。試合当日も現地コミッションにバンテージの巻き方を“ダメ出し”されて時間がかかり、試合前のアップが2ラウンド分しかできなかった。「試合まで時間がないと焦った。第1試合じゃなければ、もっとのびのびできた」と苦笑いした。

 試合の入りも動きが硬く、小柄で変則的な相手にジャブが当たらなかったという。3回からペースをつかみ、主導権を握ったが、鈴木会長から「打ち合ってこい」と指示が出た9回にリズムを崩し、最終回にダウン。ダウンしなければ結果的に2〜4点差の判定勝ちだった岡田は「勝ってるとは思ったけど、9回を取られていたし、ポイントが分からなかったので。ただ、(ジャッジの)ポイントのつけ方は真っ当で、焦っていく必要はなかった。いい経験になった」と明かし、鈴木会長も「失敗した。でも、3回からはジャブでコントロールできたし、メーンを除くと一番いい試合と言われた。合格点」と話した。

 同じ興行のメーンで行われたWBC世界スーパーライト級タイトルマッチでは、王者ホセ・カルロス・ラミレス(米国)が判定勝ち。前日計量で挑戦者が失格すれば、急きょ王者と対戦する可能性もあった岡田は「ラミレスは強かった。試合後にレストランで会ってもピンピンしていた。スタミナお化けですね」と肩をすくめ、「打たれ強いし、頭もずっと振っていた。自分はもっとスタミナとフィジカルをつけないといけない」と今後の課題を挙げた。今後は未定ながら引き続き米国が主戦場となる予定で「次は世界戦、と欲が出ているわけじゃない。順を置いてやっていければ」と話し、鈴木会長は「今回は内容が悪かったのでラミレスが(岡田と)やってくれるかもしれない」と苦笑しつつ、「いつ、誰が来ても、世界戦ができる準備をすることが大事」と指摘した。

続きを表示

2018年9月18日のニュース