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山根会長、辞任表明 妻の言葉「今は楽になって」で決意 支援者、選手に謝罪

[ 2018年8月8日 12:30 ]

会長辞任を表明。頭を下げる山根明氏
Photo By スポニチ

 助成金不正流用や反社会勢力との交遊などが問題となっている日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が8日、大阪市内で「会長を辞任する」と声明を発表した。

 山根会長は「本日をもって辞任いたします」と発表し、妻と相談し、決断したという。

 山根会長は「昨夜、日本連盟の理事会におきまして、約3時間、いろんな話が出た。(進退は)最後に理事の皆さんから会長一任ということを言われたので」と7日の理事会での理事たちの言葉が理由であると説明。「私自身が家に帰って、妻に先に相談し、『辞任をしたい』と言って、(妻から)『私はどういうことがあっても死ぬまで面倒見ていくから。今は楽になってください』と言われたので、決意をしました」と説明した。

 さらに「全国の47都道府県の中に私を応援してくれた33の都道府県の皆様には感謝申し上げます」と支援者に感謝しつつ、「選手の皆様にはこのような問題があったことに関して、会長として申し訳ない、どうか選手の皆さん、将来、東京オリンピックに参加できなくても、次のオリンピックもあります、頑張ってください」と混乱を招いたことを選手たちに謝罪し、エールを送った。

 同連盟の緊急理事会が7日、大阪市内で開かれ、山根会長の進退を本人に一任することを決定。同会長は8日正午に結論を出すと明言していた。

 都道府県連盟の幹部や元選手ら関係者の有志でつくる「日本ボクシングを再興する会」は、同連盟の助成金流用や不正判定など計12項目の不正を指摘する告発状をJOCなどに提出。JOCと日本スポーツ協会は今月3日、事実関係解明のため、20日までに第三者委員会を設置することを同連盟に要請。同連盟側も「要請に応じます」と第三者委員会の設置を表明している。また、山根会長が反社会勢力の人間との交流があったことを認めたことで、スポーツ庁の鈴木大地長官が「事実であれば、一刻も早く辞めるべきだ」と糾弾した。8日午後、再興する会も都内で会見を行う。

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