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山根会長説明なき辞任 告発側・再興する会も困惑「逃げたという印象」

[ 2018年8月8日 14:43 ]

<「日本ボクシングを再興する会」会見>「日本ボクシングを再興する会が報道陣に配布した告発状の資料(撮影・西尾 大助)
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 日本オリンピック委員会(JOC)などに対し、日本ボクシング連盟の助成金流用や不正判定など12項目にわたる告発文を提出した「日本ボクシングを再興する会」が8日、都内の弁護士会館で会見を開き、辞任を表明した日本連盟の山根明会長の除名と、全理事の解任を求めた。

 鶴木良夫代表は冒頭「アマチュアボクシングの問題で世間をお騒がせしておりますことを心からお詫び申し上げます。告発状を提出するタイミングがインター・ハイ直前となり、高校生の選手、保護者、関係者、ファンの皆様に多大なご迷惑、ご心配をお掛け致しましたことを申し訳なく思っています」と謝罪した。

 これまで各メディアで告発状に反論していた連盟の山根明会長(78)がこの日、先立って辞任を発表。「選手の皆様にはこのような問題があったことに関して、会長として申し訳ない、どうか選手の皆さん、将来、東京オリンピックに参加できなくても、次のオリンピックもあります、頑張ってください」と謝罪した。

 山根会長の辞任表明については「まだ会長職なのか理事についてなのかはまだ確認できていない状態なので」と事実確認をした上で、今後の方針を慎重に協議するという。鶴木代表は「辞任とおっしゃりましたけど、中身が全く分かりません。どう判断していいか戸惑っています。五輪に関してはJOCから除名などの処置がされない限りは出ることができると考えております」とコメント。宮崎県連盟副会長・菊池浩吉氏は「説明が全くないままに辞任を言っただけで逃げたという印象がありました」と断罪した。

 同会は辞任を表明した山根会長の除名と、全理事の解任を求めた。

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