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反山根派“KO勝ち”除名された佐藤氏が高校総体閉会式に登壇

[ 2018年8月8日 05:30 ]

高校総体閉会式に出席した佐藤委員長(左は日本ボクシング連盟の吉森副会長)
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 日本ボクシング連盟の山根会長の影響力が揺らいでいることは、高校総体の会場でもはっきりした。ボクシング競技(岐阜・OKBぎふ清流アリーナ)は7日、全日程を終了。閉会式では、開会式で登壇を禁じられた全国高体連ボクシング専門部の佐藤秀行委員長が出席。チーム戦の成績を壇上で読みあげた。

 佐藤委員長は、昨春の選抜大会期間中に山根会長の怒りを買って連盟を除名された。そのため、今総体でも会長の意向により登壇できなかった。しかし、同連盟が山根会長に辞任を促す方向で動きだしたことを受け、登壇したとみられる。山根体制が短期間に弱体化したことを示す象徴的な場面となった。

 1日の開会式を病欠した山根会長は、閉会式にも姿を見せなかった。関係者によると、暴力団組長と過去に交際していたことを明かしたことで高体連側が態度を硬化させ、会場への出入りを禁じたという。会長と選手の接触がないように腐心したという全国高体連専門部の知名朝次部長は「正しい形になってほしいというのは強くある」と連盟の正常化を要望した。

 告発者の1人で、「日本ボクシングを再興する会」の菊池浩吉氏は、急激に山根体制が崩壊へ向かったターニングポイントは、自ら口にした暴力団組長との過去の交遊にあると指摘。「自爆」という表現で分析し、「これ以上は見苦しい」と早期退陣を訴えた。同会は8日に東京都内で記者会見を開き、告発第2弾を公表する予定だ。

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