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岩佐 ネリとの対戦断固拒否、V1から一夜「怒り収まらない」

[ 2018年3月3日 05:30 ]

初防衛から一夜明け、スポニチ本紙を手にポーズをとる岩佐
Photo By スポニチ

 ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮佑(28=セレス)が初防衛から一夜明けた2日、千葉県柏市のジムで会見した。同じ興行で2回TKO負けし、引退の意向を表明した元WBC世界バンタム級王者・山中慎介(35=帝拳)の後継者になる決意を表明。一方、規定体重をつくらず、昨年8月に続いて山中を破った前同級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)との対戦は断固拒否する方針を示した。

 岩佐の口調に憎悪の色がにじんだ。体重超過でWBCバンタム級王座を剥奪されたネリが自分と同じ階級に上がってきた場合、挑戦のチャンスを与えるかと問われた時だ。「何で与えないといけないんですか。僕はボクサーとして認めないし、ボクシング界から追い出すべきと思う。またやるかもしれないし、関わりたくない」。きっぱりと拒否し、メディアにも対戦をあおらないように要望した。

 7年前の日本タイトルマッチで激闘を演じた山中は前夜、自身が初防衛に成功した後のリングで惨敗。だが、ネリは規定の体重にすることを放棄し、減量のダメージがあった山中と同じコンディションではなかった。「倒された以前に試合が成立していない。悔しいし、怒りがいまだに収まらない」。セレス小林会長も「体が大きくて減量がキツいならともかく、あの体でバンタム級がキツいわけない」と指摘。「それで勝って、リングで跳びはねて喜ぶなんて。ナメてるのか。人間性を疑う」と吐き捨てた。

 岩佐はサウロン(フィリピン)に大差の3―0判定で初防衛に成功。それでも慎重になりすぎてKOを逃し、「練習でやったことを試せなかった」と反省した。山中について改めて問われると「戦いもそうだけどリング外での立ち居振る舞い、人間性を見習うべき。僕もああいう男になりたい」とコメント。「恐れ多いけど、何らかの縁を感じる。山中さんの後を継ぐボクサーになれるように、山中さんの分も頑張りたい」と意気込んだ。次戦は夏にもランク1位のT・J・ドヘニー(アイルランド)との指名試合が予定されている。

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2018年3月3日のニュース