タイソン氏 全盛期にワイルダーと対戦したら打ち負かされる?「そうは思わない」
元ヘビー級王者のマイク・タイソン氏(51)は1986年に史上最年少の20歳5カ月で王座に就くと、その後、3団体のベルトを統一してこの時代のボクシング界を席巻した。
1990年代に再戴冠を果たしたが、多くの識者はこの80年代がタイソン氏の全盛期と見ている。そして、ファンは頭の中でこう思いを巡らせるのだ。「タイソンとワイルダーが対戦したらどちらが勝つだろうか」。
WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(32)は、3月3日(日本時間4日)に米国のニューヨーク州で同級元暫定王者のルイス・オルティス(38)を相手に7度目の防衛戦を予定している。これをクリアすれば、いよいよWBA、IBF王者アンソニー・ジョシュア(28)とのビッグマッチかと期待されているが、その実力は全盛期のタイソン氏と比べて遜色のないものなのだろうか。
先月に米国のゴシップサイト「TMZ」はワイルダーに突撃取材を敢行。そこでWBC王者は自信満々にこう言い放った。「全盛期のタイソンを打ち負かすことができる」。そこで、同メディアはタイソン氏にも突撃取材を敢行。22日にその様子が動画で公開されたが、ワイルダーの発言についてコメントを求められると、元王者は「そうは思わない」と語り、車中で笑顔を見せていた。
一体、どちらが強いのか。これはどうやら永遠に答えが出せない問題のようだ。ただ、タイソン氏と拳を交えた元王者のレノックス・ルイス氏(52)はワイルダーについてこう語っている。「彼のことは好きだが、まだ真の実力者と戦ったことがない」。
また、ルイス氏は先月に自身のツイッターで、「他の時代の王者と自身を比べるより、自分たちの時代で最強となることに集中せよ」といった内容のメッセージを現在のヘビー級王者に送っている。このメッセージをワイルダーに当てはめるなら、「タイソンを語るのは、ジョシュアを倒してから」ということになるだろうか。
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