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王者・木村翔 有吉会長の満点評価に「甘いですね。あれは100点じゃないです」

[ 2018年1月2日 05:30 ]

「人生初」というトロフィーとベルトを手にする木村翔
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 ボクシングのWBO世界フライ級タイトルマッチ(12月31日、東京・大田区総合体育館)で初防衛に成功した王者・木村翔(29=青木)が1日、東京都新宿区の青木ジムで一夜明け会見を開いた。前夜は同級1位の元WBC王者・五十嵐俊幸(33=帝拳)に9回TKO勝ち。バッティングでカットした右目上を病院で5針縫うとスーツに着替え、いつもは電動自転車で通っているジムに世界王者らしくタクシーで乗り付けた。

 前夜は興奮で眠れず、午前7時頃から少し寝たという。試合の映像もインターネットで確認。王座を奪取した7月の鄒市明(ゾウ・シミン、中国)戦よりも「前へ行けてなかった。中間距離でも当たるなと、そこまで行かなくても…と甘えた部分があった。もっとガンガンプレッシャーをかけられたかな」「狙いすぎた部分はあった。単発だったと思った」と反省が口をついた。出来を聞かれた青木ジムの有吉将之会長が「100点でいいんじゃないか」と答えると「甘いですね。あれは100点じゃないです」と自分に厳しい姿勢を見せた。それでも「キャリアの中でも一番勝ちたいと思っていた試合。ホッとした。たくさん応援に来てくれた中で勝てて、世界一うれしい日になった」と喜びをかみしめた。

 鄒市明を倒したため中国で有名になったが、国内での知名度は高くなかった。それでも初防衛戦はテレビ生中継だったため、「反響がすごくあった。タクシーの運転手さんとか、電車に乗っても“木村さんですよね”というのが今日はあった」と明かした。LINEなどSNSでの祝福メッセージも100件以上あり「電源が切れちゃうぐらい来た」と苦笑い。鄒市明サイドに複数のオプション(興行権)を握られているため、鄒との再戦を含めて次戦以降は未定だが、「もっと木村翔というボクサーをアピールしていきたい。まだまだハングリーで行きたい」と決意を口にした。

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2018年1月2日のニュース