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村田諒太 2ラウンドのスパーで手応え十分「凄くいい」

[ 2017年5月9日 16:40 ]

シャドーボクシングで汗を流す村田
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBA世界ミドル級王座決定戦(20日、東京・有明コロシアム)で元WBO同級王者アッサン・エンダム(33=フランス)を相手に世界初挑戦するロンドン五輪同級金メダリストの村田諒太(31=帝拳)が9日、東京都新宿区の帝拳ジムで公開練習を行った。

 関心の高さを示すようにテレビカメラ5台を含む報道陣と関係者約80人がジムに詰めかけた中、村田はスピードがあるパトリック・デイ(米国)を相手に2ラウンドのスパーリングを披露。1ラウンドはやや動きが硬く、足を使ってリング上を回った相手を追いかける展開となったが、2ラウンドには直線的に距離を詰め、得意の右を何度も顔面へと打ち込んだ。

 村田は「凄くいいコンディション。いい時も悪い時もあったが、その波を越えて最終的にいい形になってきている」と仕上がりに自信を示した。スパーについては「1ラウンド目は見すぎて硬かったが、2ラウンドから良くなった。1ラウンド目から2ラウンド目みたいな形をつくりたい。それが最後の課題です」と解説。10日に帰国するデイら4人のパートナーを相手にしたスパーリングはこの日で111ラウンドに到達。「いいパートナーに恵まれた」と感謝し、「エンダムは足を使う選手。いかに詰めて打つかを練習してきた。そういう展開にして捕まえきれるかを対策としてやっている」と話した。

 帝拳ジムの浜田剛史代表は「コンディションも実力も今が最高。デビュー当時から世界王者みたいな扱いだったが、その期待どおりに来られる選手はめったにいない」と手応え十分の様子。田中繊台トレーナーは「エンダムはスピードもあるけど右のパンチも強い。序盤にそういうパンチをもらわないように警戒している」とポイントを挙げた。

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2017年5月9日のニュース