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村中 世界初挑戦に「自分はあまのじゃく 敵地の方が燃える」

[ 2017年4月6日 15:48 ]

敵地・英国で世界初挑戦する村中
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(5月13日、英バーミンガム)で世界初挑戦する同級10位の村中優(31=フラッシュ赤羽)が6日、東京都北区の所属ジムで会見した。21戦全勝(14KO)のWBA同級王者カリド・ヤファイ(27=英国)への挑戦へ向け、既に静岡・三保の松原で1週間の走り込みキャンプを消化。プライベートを含めて日本を出るのは初めてだが、「自分はあまのじゃくなんで、敵地の方が燃える。英国で暴れてきます」と力強く宣言した。

 28戦25勝(8KO)2敗1分けの村中は、かつて計量失敗で日本フライ級王座を喪失。さらに減量苦による体調不良で試合が中止となったこともあったため、コツコツと体重を落とす方法に変更した。従来は試合1カ月前でもリミットより8キロオーバーしていたが、現在はリミットまで6キロぐらいという。「(試合)当日は56キロぐらいで行くつもりなので、スパーリングも56キロぐらいでやっていければ」と話した。フラッシュ赤羽ジムの川島勝会長(62)からは「今回減量に失敗したら(違約金は)500万じゃきかない」と厳命されており、一度リミットの52・1キロまで落としてから5月7日に渡英予定。同会長は会見で「失敗したら給料から毎月5万円ずつひくぞ」とハッパをかけた。

 ヤファイはアマチュア出身。村中は「うまい。きれいなボクシングをする」と印象を述べる一方で、「KO率の割にパンチは強くない。ガンガンプレッシャーをかけていこうと思う。同じ階級では(WBO王者の井上)尚弥ともスパーをやってる。あれとやっていれば誰も怖くない」と自信は十分。「技術は向こうが上なので自分は気持ちっすね。誰よりも負けず嫌いと思うので。相手の心を折りたいですね」と意気込んだ。現地には麻衣子夫人(31)、長男・優麻くん(7)、長女・優美衣ちゃん(5)のほか、地元・鹿児島からも恩師や後援会関係者らが応援に駆けつける予定。「計量失敗でフラフラの時、おにぎりとみそ汁で何とかなったので」インスタント食品の米とみそ汁を持参し、和食パワーで世界を獲るつもりだ。

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2017年4月6日のニュース