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京太郎 日本人初のOPBFヘビー級王座獲得「僕みたいのでもやれる」

[ 2017年1月14日 22:53 ]

<藤本京太郎×ウィリー・ナッシオ>11R、藤本(右)のパンチがナッシオの顔面をゆがませる
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 ボクシングの東洋太平洋ヘビー級王座決定12回戦は14日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の藤本京太郎(30=角海老宝石)が同級2位のウィリー・ナッシオ(30=オーストラリア)に3―0で判定勝ちし、新王者となった。日本同級王者の藤本はアジア人初の東洋太平洋ヘビー級王者となった。藤本は17戦16勝(8KO)1敗、ナッシオは12戦10勝(9KO)2敗となった。

 パワーパンチを振るってくるナッシオに対し、藤本は終始冷静に試合を運んだ。2回、右アッパーを食ってヒヤリとさせたが、右のショートフックで逆にダウンを奪って優位に立った。その後も足を使ってリング上を回り、タイミングの良い右クロスを当てて流れを逃さなかった。最終回に猛攻を浴びたものの逃げ切り、採点は118―109、116―111、116―112で快勝。計量の時点で約16キロも体重のある相手とフルラウンド戦い、終わるとリング上に膝をつくほど疲弊。「ホンマ怖かった。殴っても殴っても倒れん。もらったパンチは全部効くし、アイツやばかった」と漏らした。

 K―1から転向して6年。12年12月のプロ6戦目で東洋太平洋王座に挑んだが、5回TKO負けしていた。4年懸けてつかんだ再びのチャンスに「体がどうなってもいい」と臨み、「30歳でここまで来られた。僕みたいのでもやれるんだというのを見せられた」と胸を張った。角海老宝石ジムでは、28歳の小国以載が昨年大みそかに無敗のジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)を破る番狂わせでIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得。「大みそかに小国が怪物と戦って勝った。凄い力になった」と後輩に感謝した。

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2017年1月14日のニュース