小原佳太　モスクワへ出発「アウェーなので五分五分」

モスクワで行われる世界戦へ出発した小原

　ボクシングのＩＢＦ世界スーパーライト級タイトルマッチ（９日、ロシア・モスクワ）で世界初挑戦する同級３位の小原佳太（２９＝三迫）が２日、成田空港発の日航機で敵地モスクワへ向けて出発した。指名挑戦者として同級王者エドゥアルド・トロヤノフスキー（３６＝ロシア）に挑む。小原は出発前に取材に応じ、「今持っているものを全て出して戦ってくる。６対４で勝てると思っているが、アウェーなので五分五分かなと思う」と話した。

　小原は昨年１１月、米マイアミで行われた指名挑戦者決定戦で不可解な判定によりドロー。再戦予定だった相手が辞退したため、指名挑戦者に認められた。これが２度目の防衛戦となるトロヤノフスキーは２４戦全勝２１ＫＯの強敵だが、小原もロサンゼルスで合宿を行うなど海外での試合に不安はない。体重はリミットまで６・５キロを残すが、現地で落とす予定。鍵を握るパンチには自身も相手もアッパーを挙げ、「映像を見る限り自信を持って打ってくるので油断のないように。アッパーを打つ選手が少ないので打たれ慣れていないのもあるだろうけど、それは自分にも言えるので、そういうところは活用していきたい」と話した。