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ロンドン五輪バンタム級銅の清水聡 プロ転向表明「新たなステージで」

[ 2016年7月5日 15:46 ]

プロ転向を表明した清水聡(中)と大橋秀行会長(右)、松本好二トレーナー

 ボクシングの12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリスト・清水聡(30)がプロ転向を正式表明した。大橋ジムに所属し、今月29日のプロテストを経て9月の6回戦デビューを予定している。横浜市の同ジムで会見した清水は「リオ五輪出場を断念して(20年)東京五輪を目指そうと思ったが、年齢的にあと4年アマチュアでやるにはモチベーションがなかった。それなら新たなステージで、プロでやっていきたいと思った」と説明した。所属していたミキハウスは4日に退社したという。

 大橋秀行会長は清水にプロ転向の意思があることを報道で知り、真っ先に日本ボクシング連盟の山根明会長に連絡。正式には4日に大阪市内の同連盟を訪れて書類を提出し、プロ転向が承認されたという。同会長は「長身(1メートル79)で左ストレートが強い。今はプロもアマもほとんど一緒。練習で慣れれば問題ない」と話し、「目標として2年吾には世界王者にしたいと思っている。同じサウスポーの松本(好二)トレーナーをつけて、3人で力を合わせて世界王者にしていきたい」と見通しを語った。内容が良ければ12月にも世界ランカーとプロ2戦目を行う計画という。

 清水は大橋ジムを選んだ理由を「世界王者を多く輩出していて、現役世界王者も2人いる。アマの頃から付き合いがあった(WBO世界スーパーフライ級王者)井上尚弥がいることも大きい」と説明。30歳でのプロ転向について「最近は競技人生も伸びているので問題ない」とし、プロでの戦いに関しては「試合をしてみないと分からない。どんどん倒せるボクサーか、よけるのがうまいボクサーか。戦い方もアマと変わってくるかもしれない」と話した。当面はフェザー級で活動する予定で、「目標?それはやっぱり世界王者。世界王者にならないと、やっている意味がない。これまでお世話になったアマの方々やミキハウスへ恩返しするためにも世界王者になりたい」と抱負を述べた。

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2016年7月5日のニュース