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田口「まさか」V3戦はランダエタ 06年興毅と死闘の37歳

[ 2016年3月24日 05:30 ]

3度目の防衛戦の相手が決まった田口(左)と河野

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・田口良一VS同級7位ファン・ランダエタ

(4月27日 大田区総合体育館)
 ボクシングのワタナベジムは23日、WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(29)が4月27日のトリプル世界戦(大田区総合体育館)で元WBA世界ミニマム級暫定王者ファン・ランダエタ(37=ベネズエラ)相手に3度目の防衛戦を行うと発表した。ランダエタは06年8月のWBA世界ライトフライ級王座決定戦で亀田興毅に微妙な判定で敗れ、議論を呼んだことで有名。亀田興との再戦に敗れた同年12月以来の世界挑戦となる。

 田口のV3戦の相手に選ばれたのは、新井田豊や亀田興との激闘で知られるランダエタだった。渡辺均会長によると前王者ロセル(ペルー)と再戦する可能性もあったが、高額なファイトマネーを要求され交渉が難航。代わりに「日本でも有名で、WBAからも推薦された」37歳のサウスポーとの対戦に落ち着いた。

 ランダエタは亀田興との初戦では初回にダウンを奪いながら1―2の判定で惜敗。日本国内でも「ランダエタが勝っていたのでは?」と疑問の声が続出する内容だった。しかし、再戦では0―3判定で完敗。その後は世界戦と縁がなく10年1月を最後に一度リングを離れたが、14年12月に再起。昨年6月に来日してトヤマジムと契約し、日本で2試合戦っている。

 田口は「まさか試合するとは思わなかった」と本音を口にした。亀田興とは同い年で、自身のプロデビューから2週間後に見たのがランダエタとの第1戦だった。「強かった。ランダエタが勝ったと思った」。そのランダエタとは昨夏にスパーリングする機会があり、「老かいという印象。2ラウンドだったのに疲れさせられた」という。

 もちろん、亀田興に2戦2敗で9年4カ月ぶり世界戦の相手に負けるわけにはいかない。タイプこそ違うが、今月にはIBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(大橋)ともスパーを2度行い、ベテランの技術を体に染み込ませた。「勝つのは当然として、内容も求められる。田口は強いぞとアピールして勝ちたい」と頼もしく話した。

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2016年3月24日のニュース