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井上尚弥 左強化でジャブ“3倍強” ケガの功名、右拳負傷の間に

[ 2015年12月21日 05:30 ]

軽快にミット打ちを披露する井上尚

プロボクシングWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・井上尚弥―同級1位ワルリト・パレナス

(12月29日 有明コロシアム)
 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥が1年ぶりの復帰戦となる初防衛戦に向けて、横浜市内で練習を公開した。

 父・真吾さんとのミット打ち、弟・拓真とのスパーリングではスムーズに左拳が繰り出された。「打ちたいところに打てている。強度が上がりましたね」と左への手応えを口にした。

 昨年末、世界王座計27度防衛のナルバエス(アルゼンチン)を衝撃的な2回KO勝ちで破った。その際に右拳を負傷し、1年間の休養を強いられた。右手が使えない分、左手を集中的に強化。春先は左手一本でスパーリングもした。父・真吾さんが「左手一本で世界ランカー相手に互角やワンサイドの内容だった。ジャブにストレートのような威力がある。ライトフライ級時代より3倍くらい強くなっている」と評するほど左はパワーアップした。

 先月、高校時代の同級生、咲弥さん(21)と結婚。新妻が食事面をサポートしてくれ、減量もあと3キロと順調だ。愛する妻のサポートに、左の進化。1年ぶりの復帰戦に臨む井上には心強い材料が多い。

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2015年12月21日のニュース