山中統一戦へ…ターゲットの他団体は動きが活発化

ＫＯで勝利した山中

ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ１２回戦 ◯王者・山中慎介（帝拳）　７回３６秒ＫＯ　同級７位・ディエゴ・サンティリャン（アルゼンチン）●

（4月16日 大阪府立体育会館）
　バンタム級戦線は、ＷＢＣでは山中が長期政権を築いているが、他団体は動きが活発化している。ＷＢＯ王座を３度防衛し、現在海外で活動する亀田和毅は来月９日に米テキサス州イダルゴでＷＢＡ正規王者のジェイミー・マクドネル（英国）と対戦する。ＷＢＯはＷＢＡスーパー王者のファン・カルロス・パヤノ（ドミニカ共和国）が正当な王者だと主張し統一戦として認めない可能性がある。その際にはＷＢＯ王座は剥奪となり、新たに王座決定戦が行われるかもしれない。

　また、ＩＢＦは王者ランディ・カバジェロ（米国）の負傷で、同級３位の岩佐亮佑（セレス）と同級４位のリー・ハスキンス（英国）で暫定王座決定戦を行う可能性が高い。山中は統一戦を熱望しているが、どこをターゲットにするか。他団体の動きも気になるところだ。