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井岡陣営 108―119に怒り「1人、ジャッジがおかしい」

[ 2014年5月8日 05:30 ]

敗戦に悔しさをにじませる(右から)井岡一法会長、井岡一翔、叔父の井岡弘樹氏

IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ○王者アムナト・ルエンロン 判定 井岡一翔●

(5月7日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 神妙な面持ちで控室に引き揚げた。井岡の叔父である弘樹氏の願いが込められた一戦は、残念な結果に終わった。

 「勝っていると思った。あれだけ相手が逃げていたから。一翔は試合巧者で前に行っていた。ボディーから攻めて効いていた。1人、ジャッジがおかしい」

 ジャッジの一人がつけた108―119の大差に怒りを隠せなかった。一翔の父・一法さんも冷静な表情に「判定が出た以上仕方がない。2ポイント差で勝ちだと思った。(判定が)気に入らんところもあるけど。もう一回頑張ります」と強い言葉をちりばめた。

 弘樹氏は現役時代、3階級制覇に4度挑戦して敗れた。その夢を引き継いだのが一翔だった。弘樹氏はおいをサポートするために、この日もセコンドに付いた。タオルで体を拭き、氷のうを体に当てた。13年6月に一法さんが井岡ジムの会長になり、自身は井岡弘樹ジムを新設した。ジムは別になったが、応援する形は変わりない。09年4月のデビュー時から最大限支えてきた。全ては3階級制覇のために――。しかし、タイの試合巧者の前に、またしても井岡一族の悲願はお預けになった。

 ▽アムナト―井岡VTR 井岡は積極的に右のボディーやストレートで手数を出したが、ガードが空くと的確に連打を返す王者に苦しめられた。鋭く踏み込んで終始、相手に圧力をかけ続けたが、有効打が少なく攻めきれなかった。アムナトは終盤にスタミナ切れでホールディングによる減点もあったが、試合巧者ぶりを発揮して逃げ切った。

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2014年5月8日のニュース