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遅咲きの王者アムナト 初防衛に涙「勝ち確信していた」

[ 2014年5月8日 05:30 ]

井岡に左フックをヒットさせるアムナト

IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ○王者アムナト・ルエンロン 判定 井岡一翔●

(5月7日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 祈るような表情で判定を待った。初防衛に成功し、レフェリーに手を上げられ、アムナトの目から涙がこぼれた。

 「勝ちを確信していた。井岡は技術のある選手でボディーを攻めるのがうまいが、僕にはアッパーカットがあったので彼はそこを攻める勇気がなかったのではないか」

 08年北京五輪で8強入りし、12年5月に32歳でプロデビューした遅咲きの王者。磨いた技で挑戦者を返り討ちにした。序盤は積極的に手を出してポイントを稼いだ。体力的に苦しくなった中盤以降はカウンター狙いにシフト。ロープを背負いながら、ボディーを狙う井岡にタイミング良くフック、アッパーを合わせ、相手の距離では素早く抱きついて反撃を防いだ。

 「必ずタイにベルトを持って帰る」という約束を果たし、涙の下で光るベルトは輝いて見えた。

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2014年5月8日のニュース