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兄2人も祝福 興毅「ようやったな」大毅「ここまで長かったな」

[ 2013年8月2日 06:00 ]

WBOバンタム級の新王者となり、3兄弟で世界王者となった亀田和毅。右から次男・大毅、父・史郎さん、長男・興毅

WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 ○同級5位 亀田和毅 判定 王者 パウルス・アンブンダ●

(8月1日 フィリピン・セブ市)
 兄2人も快挙達成を喜んだ。興毅は「和毅は俺らの中でも一番苦労した。ようやったな」と言って拍手を送った。大毅も「おめでとうやな。22歳での王者は早いけど、ここまで長かったな」とねぎらいの言葉を掛けた。この日、父・史郎氏、和毅、興毅、大毅で亀田一家が並んで入場する「亀田トレイン」も6年ぶりに復活。興毅は「3人で親孝行できたかな」と言ってはにかんだ。

 亀田家のサクセスストーリーは同時にバッシングの歴史でもあった。派手なパフォーマンス、謎のマッチメークは当たり前。興毅は06年のランダエタとの戦いを疑惑の判定で制し、世間から批判を受けた。07年には大毅が反則行為を繰り返し、それを指示した父・史郎氏と興毅がJBCから処分を受けた。そんな2人を見て育った和毅は真っ向勝負でベルトを奪い、亀田家につきまとう負のイメージを拭い去った。

 3兄弟制覇で世界記録として、ギネスに認定されることが内定。9月3日には香川県高松市で大毅がIBFスーパーフライ級王座決定戦に臨み、2階級制覇を狙う。王座奪取に成功すれば、3兄弟同時の世界王者で、さらに3人で主要4団体のベルト全てをそろえることになる。興毅は「3人で一緒の日に3大世界戦をやるのが今の夢」と言い、年末恒例の亀田祭りでは史上初の3兄弟世界戦の夢も膨らむ。亀田家の野望に終わりはない。

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2013年8月2日のニュース