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村田デビュー戦は8月東京 4戦目から海外!

[ 2013年6月12日 06:00 ]

トップランク社との契約記者会見で、通訳の助けを借りてスピーチする村田(右)

 ロンドン五輪のボクシング男子ミドル級金メダリストで、4月にプロに転向した村田諒太(27=三迫)が10日、米ロサンゼルスで米興行大手トップランク社との契約記者会見に出席した。日本期待のホープは英語で「世界王者」になることを宣言。デビュー戦は8月下旬に国内で予定しており、4戦目から海外に進出する計画を明らかにした。

 セレブの街にある格式高い「ビバリーヒルズホテル」で行われた契約発表会見。英語でスピーチに挑んだ村田は途中で頭の中が真っ白になった。「あれ?(せりふは)なんだっけ」とカンニングペーパーを求め、周囲を爆笑の渦に巻き込む場面もあったが「I’LL DO MY BEST TO BECOME WORLD CHAMPION(世界チャンピオンになるために一生懸命頑張る)」と宣言した。

 トップランク社は世界ヘビー級王者のムハマド・アリ、6階級制覇のマニー・パッキャオらを手掛ける米大手のプロモーション会社。今後は国内でサポートする帝拳ジムと同社が協力してマッチメークを行う。デビュー戦は8月下旬に東京で予定。トップランク社を経営するボブ・アラム氏は3戦目までを国内で行い、4戦目以降は海外に進出する構想を披露し「3年以内に世界王者になる。日本での人気を大きく上回る世界のスターになるはず」と熱弁した。

 トレーナーは元キューバ五輪代表コーチのイスマエル・サラス氏と、カットマンとしても有名なアルゼンチン人のミゲール・ディアス氏が務める。練習場はラスベガスにあるサラス氏のジムに加え、トップランク社の施設も使用可能。日米間を往復しながらトレーニングに励んでいく予定で万全のサポート体制が整った。

 契約金の使い道を問われると「I HAVE TO ASK MY WIFE(妻に全て委ねる)」とおどける場面もあった。「世界の村田」への足がかりとなる大きな契約を手にしたゴールデンボーイ。「プロの世界で負けてしまうと、その誇りも打ち砕かれてしまうので、勝ち続けようと思っている」と力強く語った。

 ▽日本人ボクサーの海外進出 日本人が対戦相手の母国以外の国で試合するケースは極めて少ない。最近ではWBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃が11年7月に米ラスベガスのMGMグランドホテルでラファエル・マルケス(メキシコ)と7度目の防衛戦、12年10月には米カリフォルニア州カーソンでIBF・WBO同級王者のノニト・ドネア(フィリピン)との王座統一戦を行い、本格的な海外進出を果たした。

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2013年6月12日のニュース