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格下相手に“薄氷”判定勝ち 興毅笑顔なきV4

[ 2012年4月5日 06:00 ]

防衛に成功したもののさえない表情の亀田興毅

WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 亀田興毅(25=亀田) 判定 ノルディー・マナカネ(28=インドネシア)

(4月4日 横浜アリーナ)
 ダブルタイトル戦が行われ、WBAバンタム級王者・亀田興毅が3―0の判定で同級11位のマナカネを破り、4度目の防衛に成功した。

 序盤に大振りのパンチをもらって防御重視となり、手数も決定打もないまま12回を終了。採点は2、7、8点差だったが、快勝とは言えない内容だった。

 王者の勝利が告げられると、場内にはブーイングと歓声が交錯した。最大8点差、最小2点差の3―0判定。マナカネの手数より興毅の有効打が評価されたのか。06年8月のランダエタ戦で生涯唯一のダウンを喫した横浜アリーナ。因縁のリングでまた苦い思いをした。それでも、ベルトを死守した興毅は「勝ちは勝ち。勝って当たり前の立場。何ポイントでも関係ない」と強がった。

 1回、挑戦者の右を食らうと、ガードを固めて後退した。「左(の拳)を2回に痛めた」ため、ごまかしながら戦った。終盤は相手をロープに追い詰めて連打で反撃したものの、KO勝ちした3度目の防衛戦のような切れはなかった。

 ◆亀田 興毅(かめだ・こうき)1986年(昭61)11月17日、大阪市西成区生まれの25歳。03年12月、デビュー戦で1回44秒KO勝ち。05年8月、東洋太平洋フライ級王座を獲得。06年8月、王座決定戦を制し、WBA世界ライトフライ級王座を獲得。09年11月、WBC世界フライ級王座を獲得。10年12月、WBA世界バンタム級王座を獲得し、日本人初の3階級制覇を達成。左ボクサーファイター。既婚。

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