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内山 大みそかに殴りこみ!!悲願のゴールデン放送

[ 2011年10月31日 06:00 ]

<「THE BEST OF BEST」会見>暫定王者・ソリスの写真をかざす王者・内山高志

ダブル世界戦 WBA世界スーパーフェザー級王座統一戦、WBA世界フェザー級タイトルマッチ

(12月31日 横浜文化体育館=予定)
 内山が大みそかの視聴率競争に殴り込む。ダブル世界戦の発表会見が30日、東京都港区のテレビ東京で行われ、内山高志(31=ワタナベ)の暫定王者ホルヘ・ソリス(32=メキシコ)との王座統一戦と細野悟(27=大橋)のセレスティノ・カバジェロ(35=パナマ)2度目の世界挑戦は、3年ぶり2度目の大みそか興行となった。K―1や総合格闘技に12月31日を奪われてきたボクシング界にとっても悲願の興行。ゴールデンタイムを確保したテレビ東京も年間最高視聴率を目標に掲げた。

 右手中指脱臼の手術のため、11カ月ぶりの世界戦となる内山に、最高の舞台が用意された。

 「12月31日は、特別な日。毎年、(他の)格闘技を見ながらボクシングをやってくれないかなと思っていた。頑張って盛り上げていきたい」

 痛めた右拳は「完璧に戻った」し、昨年末に対戦予定だった暫定王者ソリスには、試合を延期された上に逃げられた因縁もある。「チャンスがあればKOする」。ダイナマイトの異名を持つ右の強打は「早く試合をしたい」とうずいている。

 ボクシング界にも悲願の大みそか興行だ。日本プロボクシング協会会長でもある大橋ジム・大橋秀行会長は「いよいよボクシングの時代がきた」と話した。K―1や総合格闘技の大みそか興行を「何でボクシングをやらないのか」という思いで見つめてきた。「ボクシングで大みそかを変えたい」と意欲は強い。

 テレビ東京にとっても勝負の中継だ。「1年前から構想してきた」と明かす伴田昭典プロデューサーは「大みそかは(他の)格闘技が動かしてきた部分がある。ボクシングが取って代わりたい」と気合を入れる。目標は「テレビ東京の年間最高の15%の視聴率と来年以降の恒例化」と話した。

 そのためにも、内山には派手な試合が期待される。パッキャオ(フィリピン)らと対戦してきたソリスに「海外で有名だから」と闘志を燃やし、拓大の3年後輩にあたる八重樫東(大橋)が24日にWBA世界ミニマム級王座を獲得したことも刺激になった。世界戦4連続KO中の屈指の強打者が、ボクシング界の浮沈を背負って、大みそかのリングに上がる。

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