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かめはめ波ーーー!亀田興毅“悟空トレ”で3階級制覇

[ 2010年12月17日 06:00 ]

公開練習で亀田興毅は報道陣に向かって「かめはめ波」を放つ

 孫悟空トレでムニョス討ちや!26日の亀田祭り(さいたまスーパーアリーナ)で日本人初の3階級制覇に挑む亀田3兄弟の長男・興毅(24)が16日、東京都葛飾区の亀田ジムで練習を公開。漫画「ドラゴンボール」を参考に珍トレーニングを導入したことを明かした。今回フライ級(リミット50・8キロ)からバンタム級(同53・5キロ)に2階級上げたことを考慮して計20キロの重りを装着。ミット打ちをこなすことでスピードを高めるのが狙い。自ら“悟空トレ”と名付けた亀田式トレーニングで偉業を成し遂げる。

 亀田興毅が亀仙人からムニョス攻略の“極意”を授かった。「こんなに(動きが)軽いで」。ウサギのようにぴょんぴょん跳びはねてみせた。
 10月中旬から約10キロのチョッキを着て、両足に5キロずつ重りを装着し、計20キロ“増量”した状態で計4回、ミット打ちをこなすメニューを取り入れた。人気漫画「ドラゴンボール」で亀仙人に師事する主人公・孫悟空が、亀の甲羅を背負って走る修行を行ったことからヒントを得たという。
 王座決定戦で拳を交えるムニョスは強打を誇り対日本人7勝3KO無敗の日本人キラーだが、興毅は「下の階級から上げていったから俺の方がスピードはある。そこをもっと鍛えることで動いて、入るときは入って一方的に打つ」と攻略法を明かした。「(ムニョスは)パンチがあるから一発もらうとあかん。いつもの2倍疲れると思うから」と警戒感も示した。カギになるとみているのがスピードだ。
 フライ級からバンタム級に2階級上げたことでリミットは2・7キロ増える。筋力がそのままで体重が増えればスピードは落ちる。だが、重りをつけてトレーニングして体全体の筋力を鍛えていれば体重増にも対応。スピードを落とさずに試合に臨むことができる。「悟空トレやな」と言うと、興毅は孫悟空の得意技「かめはめ波」のポーズで気勢を上げた。
 プロデビュー当時から日本人初の3階級制覇を目標にやってきた。WBA世界ライトフライ級、WBC世界フライ級に続く3つ目の世界タイトル。「長男だけこけたら情けない。いいとこだけ持っていく」と興毅。“亀”つながりでつかんだ自信は甲羅のように堅い。
 ▽バンタム級 リミット53・5キロ。日本人歴代世界王者はファイティング原田(笹崎)六車卓也(大阪帝拳)辰吉丈一郎(大阪帝拳)薬師寺保栄(松田)戸高秀樹(緑)長谷川穂積(真正)

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2010年12月17日のニュース