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石井 次戦はK-1の“暴君”アーツに挑戦状

[ 2010年9月27日 06:00 ]

国内復帰戦を判定勝利で飾った石井慧(左)

 DREAM16で国内初白星を飾ったプロ格闘家の石井慧(23=アイダッシュ)は一夜明けた26日、あらためてK―1挑戦を表明した。12月11日のK―1ワールドGP決勝戦(有明コロシアム予定)への参戦を希望。対戦相手には3度王者に輝いている“暴君”ことピーター・アーツ(39=オランダ)を指名した。アーツはK―1ワールドGP開幕戦(10月2日、韓国ソウル)に出場するため、その結果次第では石井との対戦が実現することになる。

 より高みを目指すがゆえに、あえてイバラの道を選択した。国内復帰戦を白星で飾った石井は「まだ打撃が弱いので、ぜひK―1に参戦したい」とあらためてワールドGP決勝戦への参戦を希望。そのうえで「ピーター・アーツとぜひ戦いたい」と大胆にも対戦相手にアーツを指名した。
 もともと石井はK―1にあこがれて小学生だった97~98年ごろから格闘技にのめり込んでいった。当時、アーツは得意の右ハイキックでKOの山を築き、絶対王者と言われた全盛期。少年時代から尊敬するアーツとの対戦を求めたのも「自分も強くなるならもっとキツい思いをしないとダメ」という強い気持ちの表れにほかならない。「挑戦」をテーマに掲げる石井にとっては、必ず乗り越えなければならない存在がアーツだった。
 ただ、アーツは10月2日の開幕戦で極真世界王者のエヴェルトン・テイシェイラ(28=ブラジル)との対戦が組まれている。アーツがテイシェイラに勝った場合はそのまま勝ち上がるため対戦は不可能。だが、負けた場合には夢の対決がより現実味を帯びてくる。
 総合での国内初勝利で勢いに乗る石井は、プロレス、K―1と新たな分野への挑戦を続けることで、実戦経験を積み重ねていく考え。その先にこそ目指す世界王者の椅子が待っている。

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2010年9月27日のニュース