阪神 小幡竜平の景色を変えた“痛み”…「毎日試合に出る凄さ」東京ドームで始まった真価の問われる1年

[ 2026年3月28日 11:00 ]

セ・リーグ   阪神1-3巨人 ( 2026年3月27日    東京D )

<巨・神(1)> 初回、ダルベックの打球を処理する小幡(撮影・大森 寛明)
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 小幡は「どっちもですね。良いも、悪いも」と苦笑いを浮かべた。開幕前最後のオープン戦となった22日のオリックス戦の後、京セラドームの駐車場で愛車まで一緒に歩いた。聞きたかったのは開幕シリーズの舞台となる東京ドームのこと。率直に「どんなイメージがある?」と聞くとそんな言葉が返ってきた。

 この敵地でアーチを量産したのは昨年だ。7月20日の巨人戦でシーズン1号を放つと、翌日はキャリア初の2打席連発。通算7本塁打のうち実に4本を東京ドームで放っている。これだけ打てば球場名を聞いただけで頬も緩みそうだが小幡には上書きされていない苦い記憶もある。「やっぱりケガした場所でもあるので」。2戦3発の前年だった24年7月17日の巨人戦で走塁中に左太腿肉離れを発症した。打撃好調でスタメン出場を続けていた中での痛恨の長期離脱となった。

 ただ、2年前に感じた〝痛み〟はいろんなことに気づかせてくれた。「それまでは若いから何日か休んだら回復するし大丈夫だろ、とケアとかをあまりしてこなかったけどあのケガでケアに意識がいくようになった。ケガしないためにどんなトレーニングをするかとか考えるようになりましたね」。同時に〝エブリデープレーヤー〟の偉大さも実感したという。「毎日試合に出る人の凄さ。疲れていない日なんてほとんどない。その中でいろんな部分を補いながら試合に出ている。レギュラーの人は試合前にいろんな準備をしていることが分かったんです。目の前にお手本がいた」。

 今までも目にしてきたはずだが、先輩の近本や木浪がプレーボールの何時間も前に汗を流し始め、自らの体と会話をするように入念にケアする姿が解像度高く見えてきた。毎日出ることも大事だが、毎日出るためにする準備の尊さを実感した。

 遊撃スタメンで迎えた3年ぶりの開幕戦。2つの空振り三振と左内ももへの死球と目立つことなく静かに終えた。それでも、小幡にとって真価の問われる1年が様々な学びを得た因縁の敵地で幕を開けた。(遠藤 礼)

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