巨人・山崎伊織「9回まで投げれて良かった」 得意の竜倒で完投勝利&完封勝利はともに今季チーム初

[ 2024年5月7日 21:37 ]

セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2024年5月7日    バンテリンD )

<中・巨>完封勝利を挙げ、笑顔で両手を挙げる山崎伊(撮影・椎名 航)
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 巨人の4年目右腕・山崎伊織投手(25)が7日の中日戦(バンテリンD)で今季6度目の先発登板。9回を4安打1四球6奪三振の内容でプロ2度目の完封勝利を飾り、無傷の今季3勝目を手にした。

 相手の20年目右腕・涌井と息詰まる投手戦が続いたが、0―0のまま迎えた7回に味方打線が門脇の適時打と丸の押し出し四球で待望の2点を先取。だが、この日の山崎伊にとっては2点のリードで十分だった。

 最大のピンチは6回。先頭の大島に左前打され、石川昂にも右前打されて1死一、二塁の局面を迎えた。だが、4番・細川をフォークボールで空振り三振に仕留めると、昨季まで同僚だった5番・中田にも力で押し切って遊飛に打ち取り、得点を許さなかった。

 8回までに106球を投げていたが、9回もマウンドに上がると、細川をまたもフォークで2打席連続の空振り三振。中田にはこの日最速の149キロも見せて左飛、そして岡林を遊ゴロに打ち取って119球で今季チームの完投勝利&完封勝利第1号となった。山崎伊の完封勝利は昨季のチーム最終戦だった2023年10月4日のDeNA戦(東京D)以来プロ2度目だった。

 試合後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ山崎伊は「まぁ、なんとか…はい。1個ずつアウトを取って。9回投げ切れたんで。まだジャイアンツ、9回まで投げたピッチャーがいなかったんで、なんとか9回まで投げれて良かったです」とまずは振り返った。

 この日は4試合連続で岸田とのバッテリーだったが「テンポ良く投げれたと思います。あとはやっぱり、いつも守備の方に守ってもらって。三振とかいっぱい取れるタイプじゃないんで。丁寧に丁寧に、一人ずつアウトを取れたところが良かったです」という山崎伊。

 前回登板した4月30日のヤクルト戦(東京D)では6回途中6安打2失点の内容で勝利投手の権利を得て降板したが、3番手右腕・西舘が7回に逆転を許したため今季3勝目が消滅していた。

 中川、大勢離脱中のこの日、ブルペンでは西舘も準備していた。だが、「そのまま普通に全然行くつもりでしたし。いい力配分できょうは投げれてたんで。疲れもあんまりなかったですし。前回とかイニングの途中とかで降りる試合が多かったんで、なんとか投げ切れて良かったです」と安どの表情だった。

 なお、中日戦は4月23日(ひたちなか)の対戦でも7回途中3安打無失点で今季2勝目をマーク。これで中日戦はデビューから9試合に投げて5勝0敗となった。

 それでも最大のピンチだった6回については「ランナー二塁まで行かれてしまったんで。先頭をノーアウトから出すことが多かったんで。そこは反省しながらなんですけど」とした25歳。「なんとか辛抱強く丁寧に投げようと思った結果、無失点に抑えれて良かったです」と最後まで冷静に話していた。

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