ヤクルト・ドラ2松本 折れたバットがシャドーピッチの“相棒” 一流目指し自慢の一品持参で入寮

[ 2024年1月9日 05:30 ]

シャドーピッチングで使用する折れたバットを手に入寮する松本健(撮影・尾崎 有希)
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 5球団の新人が8日、希望に満ちあふれた表情でそれぞれの選手寮に入寮した。埼玉県内の「戸田寮」に入寮したヤクルトのドラフト2位の松本健吾投手(24=トヨタ自動車)はシャドー投球に利用している「折れたバット」を持参。最速152キロの即戦力右腕は春季キャンプでの打撃投手や紅白戦で村上宗隆内野手(23)ら主力打者のバットを折り、球速アップのマル秘アイテムのコレクションを増やす意向も示した。

 謎の木片を携え、松本健が現れた。よく見ると長さ約50センチの折れたバット。危険防止で上半分はテーピングが施され、グリップ部分の黒ずみは年季を感じさせる。使い方を聞かれた右腕は右手に握り締めたままシャドーピッチングを披露した。

 「ちょっと汚いんですけど、これを使って社会人時代にシャドーピッチングをして凄く投球が良くなった」

 単なる思い出の品ではなく、れっきとした練習道具。「普通はタオルでやるけど、バットなのでしならずに速く腕を振れるんです」。タオルよりも抵抗が少なく、鋭く腕を振り抜けるという利点があり、フォーム固めに効果を発揮したという。

 珍しい練習法が生まれたのは偶然だった。トヨタ自動車1年目だった2年前に先輩野手の折れたバットを持って何げなく腕を振ってみた。過去に細い棒を振るトレーニングを推奨されたことを思い出し「凄くいい重さと長さだった」と振り返る。その後は1日平均100回ほど振り込み球速は当時の148キロから152キロまでアップ。試合中もイニング間に使うことがあり「音や感覚で良い時と悪い時が分かるようになった。調子のバロメーターでもある」と言う。

 もちろん、プロでも継続する意向で「これからも折れたバットをチェックして、いい長さと重さの物があれば使わせてもらう」と言う。即戦力として1軍スタートが見込まれる2月の春季キャンプでは「(打撃投手やシート打撃で)いい長さに折ろうと思います」とニヤリ。村上、山田、青木ら好打者のバットをへし折って首脳陣にアピールしながら“珍コレクション”も増やしていく。(重光 晋太郎)

 ◇松本 健吾(まつもと・けんご)1999年(平11)4月14日生まれ、東京都出身の24歳。東海大菅生では3年夏に甲子園出場。背番号1を背負い4強入りに貢献した。亜大からトヨタ自動車に進み、22年日本選手権で優勝、昨夏の都市対抗野球でも最速152キロの直球を武器に優勝に貢献し優秀選手賞を獲得した。1メートル80、83キロ。右投げ右打ち。

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