沢村賞 堀内恒夫委員長「私の希望を聞いてもらい」DeNA・東とのダブル受賞案は回避でオリ・由伸単独

[ 2023年10月30日 17:01 ]

<沢村賞選考委員会>選考を終え会見する(左から)平松政次委員、堀内恒夫委員長、山田久志委員、工藤公康委員(撮影・沢田 明徳)
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 沢村賞の選考委員会(堀内恒夫委員長)が30日、都内で開かれ、オリックスの山本由伸投手(25)が全会一致で選出され、3年連続3度目の受賞を果たした。3度の選出は史上最多タイで、3年連続は1956年~58年の金田正一(国鉄)以来史上2人目となった。

 選考委員会後の会見で、堀内委員長は「東君と山本君、この二人の争いになった。ベストワンは誰だとなると、今年は3年連続で山本君に沢村賞を決定した」とDeNA・東とのダブル受賞案もあったことを明かし、「W受賞も話題にはなった。甲乙つけがたいところまでいったが“何とか一人に絞ってほしい”という私の希望を聞いてもらい、山本君が成績はナンバーワンだろうと選ばせてもらった」と説明した。

 山本は 沢村賞の基準となる7項目の内、16勝、勝率・727、169奪三振、防御率1・21の4項目でクリアした。一方で、東は16勝、勝率・842、防御率1・98の3項目をクリアし、奪三振数が基準の150以上に及ばず133だった。

 山田久志委員は「今年はWBCがあったので、WBCに出た投手の調整は大変だったろうと。WBCで頑張った投手が沢村賞にふさわしい成績を残し、堂々と受賞してほしいという願望があった」と、世界一奪還を果たした3月のWBCに出場したことも選考に加味したと説明した。

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