吉田義男氏「ラスト三宅会」で元祖鉄人を偲ぶ 「同期入団の戦友。思い出は尽きません」

[ 2022年12月14日 05:15 ]

故・三宅秀史氏を偲ぶ「ラスト三宅会」で思い出を語る吉田義男氏(13日、甲子園のやっこ旅館)
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 阪神往年の名三塁手で昨年3月に他界した三宅秀史氏(享年86)をしのぶ会が13日、甲子園のやっこ旅館であった。主催は「三宅会」。会員は三宅氏の故郷・岡山県倉敷市の旧友の子息、現役時代に差し入れをしていた女子高生、東京の定宿で知り合い、球場往復のバスに乗せてもらった少年、晩年を過ごした三重県鈴鹿市で夕食をともにしていた家族……など一般の人びと。人柄がしのばれ「ラスト三宅会」と銘打って開かれた。

 三宅氏と三遊間コンビを組んだ吉田義男氏(89)は「同期入団の戦友。思い出は尽きません」と話した。「望んでいた会ができたのが何より」。コロナ禍にあって告別式などは近親者で営まれ、会合は控えてきた。

 三宅氏は「鉄人」の元祖。当時プロ野球記録の700試合連続全イニング出場を続けていた1962(昭和37)年、ボールが左目に当たり虹彩分離の重傷で野球生命を絶たれた。2003年には孫から生体肝移植を受けた。会場には「大いなる励みをありがとう」の横断幕が張られていた。(内田 雅也)

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