江夏豊氏 ノムさんは救援転向に導いてくれた恩人「忘れることのできない人。いつも俺の上で飛んでいる」

[ 2021年12月12日 05:30 ]

野村克也氏をしのぶ会 ( 2021年12月11日    神宮 )

南海時代の野村兼任監督(左)と江夏

 阪神OBでもある江夏豊氏(73)は南海時代に救援転向に導いてくれた恩人との思い出を静かにかみしめた。

 「厳しくもあり、優しくもあり、思い出もあり。“おっさん”にしてみれば、江本、門田、江夏はやりづらかっただろう。でも、いろいろやってくれたこともあったし、大事にしてくださったよね」

 76年に阪神から電撃トレードされた当時の南海を選手兼任監督として率いていたのが野村氏だった。先発では思うような結果を残せず、77年途中に救援へ転向。先発と救援が明確でなかった時代にリリーフ投手の地位を確立した。通算193セーブは2人で起こした“革命”の証しだ。

 「みんなの周りの野村克也と、自分の周りの野村克也はまた違ったと思う。その違った部分が思い出に残っている。忘れることのできない人だよ。いつも俺の上で飛んでいる。そういう思いでいる」。野球人生を大きく変えてくれた野村氏に敬意を表し、改めて感謝した。

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