侍ジャパン 栗山監督が正式決定 WBC14年ぶりの世界一へ愛弟子・大谷の招集に期待も

[ 2021年12月1日 05:30 ]

栗山英樹氏
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 侍ジャパンの強化委員会が30日に開かれ、次期監督に今季まで日本ハムで監督だった栗山英樹氏(60)が就任することが正式に承認された。近日中に会見が行われる。今夏の東京五輪で金メダルを獲得した稲葉篤紀監督(49=現日本ハムGM)は退任。水面下で後任の人選を進め栗山氏に一本化していた。

 栗山氏はコーチ経験のないまま12年に日本ハムの監督に就任。1年目にリーグ優勝を果たすと、12年にドラフトで1位指名した大谷(現エンゼルス)を二刀流で育て上げ、16年には投打でフル回転させて日本一に輝いた。監督10年間で球団最多の684勝。指導力は高く評価されている。

 今年のア・リーグMVPにも輝いた愛弟子の大谷は、23年の開催を目指すWBCで最大の目玉となる可能性がある。これまで同大会はシーズン開幕前の春先の開催で、日本で序盤、米国で優勝を争うのが通例。メジャー球団は故障リスクや調整不足を懸念し、選手も所属チームを離れるため、立場によってはレギュラーを失いかねない。

 そんな多くの壁をエ軍、本人からの信頼も厚い栗山氏なら越えられる可能性は高い。東京五輪で金メダルに輝いた代表選手とも今季まで公式戦で戦っており能力も把握している。栗山氏が最強ジャパンを結成し、09年以来14年ぶりの世界一を狙う。

 ◇栗山 英樹(くりやま・ひでき)1961年(昭36)4月26日生まれ、東京都出身の60歳。創価高から東京学芸大を経て83年ドラフト外で内野手でヤクルト入団。2年目に外野に転向し89年にゴールデングラブ賞獲得。90年に現役引退。通算成績は494試合で打率.279、7本塁打、67打点、23盗塁。12年に日本ハム監督に就任し、同年にリーグ優勝、16年に日本一。監督成績は1410試合で684勝672敗54分け。

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2021年12月1日のニュース