ヤクルト山田と村上の登場曲の共通点とは

[ 2021年11月17日 09:00 ]

つば九郎とともにポーズをとる村上(左)と山田(右)
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 「Pride」と「声」。共通点が分かる方はいるだろうか。これだけでヤクルトを連想したら、かなりコアな燕党だと思う。

 「Pride」は山田が第4打席、「声」は村上が第3打席で使用している登場曲だ。両曲ともに歌っている歌手の名は遥海(はるみ)。昨年メジャーデビューした新人女性シンガーで、パワフルで伸びのある歌声は圧巻だ。流れるのは2人が打席に向かうまでのわずか10秒ほどの時間だけだが、強烈に耳に残る。

 ヤクルトを6年ぶりのリーグ優勝に導いたクリーンアップであり、侍ジャパンのメンバーとして東京五輪で金メダル獲得にも貢献した2人が同じ歌手の曲を使っているだけに、SNSで話題に。記者も気になって検索した一人。YouTubeにアップされている両曲のMVのコメント欄には、「村上選手の入場曲から知りました」というような書き込みが多数見られた。

 遥海のレーベルの担当者によれば、2人が登場曲に使用する前の昨年末は、インスタグラムのフォロワー数が約2万人だったが、現在は3万3000人に。TikTokは今年1月の約5000人から、6万1000人まで急増。今季、神宮球場で観戦した遥海は「曲が流れた瞬間、言葉を失いました。そして、夢が広がります。お二人が私の曲を選んでくれて、逆に私の背中を押してもらってる気がします。自分の身を削って歌ってきたこの曲たちは、お二人のおかげでもっといろんな方に知ってもらえました」と感謝する。

 山田と村上にとっても勝利の女神だ。34本塁打を放った山田は、第4打席に打席別で最多の12本。39本で本塁打王を獲得した村上も第3打席に、第1打席の16本に次ぐ10本を放っている。日本シリーズでも、ヤクルト自慢の3、4番が歌姫の力強い歌声に後押しされ、豪快なアーチを描く。(記者コラム・青森 正宣)

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